こんにちは!鹿児島県共生・協働センター ココラボです。
ココラボでは先日、兵庫県加古川市で市民参画や共生・協働をテーマに活動されているNPO法人シミンズシーズ マネージャーの小笹雄一郎さんに、加古川市での活動事例や取り組みの工夫などについてオンラインでお話を伺いました。
鹿児島県内での共生・協働、社会的事業の推進にもとても参考になる点が多く、「ぜひ鹿児島で活動されている皆さまにも共有したい!」という想いから、お話の内容を動画にして期間限定で公開させていただくことになりました!
今回は前編ということで、小笹さんとNPO法人シミンズシーズさんのご紹介、そして兵庫県加古川市での取り組みについて事例を共有していただきました。
詳しくは下記の動画、およびポイントメモをご覧ください。
後編動画はこちらからご覧いただけます。
(前編・後編ともに動画の視聴期限を5月6日(水)まで延長いたします!)
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※当初、3月21日(土)に開催を予定していた「ココラボ外部アドバイザー講座」については、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、開催を中止することを決定いたしました。(3月5日時点)
代替として、オンラインで鹿児島と兵庫を繋ぎ、インタビュー形式で当日お伝えする予定だった内容をお話いただきました。
その内容を動画でご紹介いたします。
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ココラボチャンネル〜兵庫県加古川市 NPO法人シミンズシーズ マネージャー 小笹雄一郎さん(前編)〜
動画のポイントメモ
<小笹さんとNPO法人シミンズシーズについて>
【1】兵庫県出身の小笹さんは鹿児島県の離島、甑島で2011年から約6年ほど地域づくりの活動を経験。2017年に兵庫に戻り、昨年から NPO法人シミンズシーズ(中間支援組織)のメンバーとして活動している。
【2】活動エリアは東播磨地域。鹿児島で言うと南薩や北薩の県民局が設置されている地域単位のことで、兵庫県にも約十のエリアに県民局が設置されている。その中の一つが東播磨地域で、三市二町で構成、人口約70万人のエリア(有名な地名としては明石市がエリア内)。
【3】NPO法人シミンズシーズでは現在約20名のスタッフが活動中。事業は主に4つ。1つ目が公共施設の運営や支援。2つ目が兵庫県内のNPOネットワークの事務局。3つ目が商店街の中の一店舗を改装したまちづくり拠点の運営。4つ目がチームブランディング。
【4】2002年に法人化。指定管理公共施設「かこむ」の運営管理を始めて約10年。また、公共施設「明石コミュニティ創造協議会」の運営支援も行なった。
【5】個人単位での活動から組織での活動まで、様々な支援を横断的に行なっている組織。組織理念は「誰もが『市民』という役割を楽しめる社会」
<東播磨生活創造センター「かこむ」について>
【1】東播磨生活創造センター「かこむ」は①貸室の運営、②市民活動・地域活動されている方達への団体の支援、③学習機会の提供、の3つの事業を主に行なっている。生涯学習の分野や生活自体を豊かにして行くための包括的な支援が出来るような施設として運営。
【2】今の社会では「より一人ひとりに寄り添い、生活の充足をいかに満たせるか」が求められていると考え、それに答える為の生活創造センターという意識で運営している。
【3】「生活創造活動の高まり」を支えていく入り口は「自分自身の楽しいを見つけていく」こと。自分自身が楽しい→人に与える楽しさを見出す→生活創造の高まりに繋がる→多くの人に広がり協働に繋がる、というステップを運営側は意識している。
【4】「かこむ」は年間約21万人が来館し、有料施設の稼働率は70%前後。現在の登録団体数は394団体。登録ボランティア数約50名のうち、常時20〜30名ほどの方々が稼働している。公共施設としてはいずれも高い数値。
【5】登録団体は元々は任意団体や非営利団体のみだったが、社会課題の解決推進には企業や個人の力も必要不可欠である為、企業や個人での登録枠も設けるようになった。
【6】登録段階での審議や運用ガイドラインなどもあるが、県もかなり柔軟に対応している。そこから様々な”生きたコミュニティ”が生まれている。
<「かこむ」から生まれたコミュニティについて>
【1】コミュニティ化の仕組みの一つが「かこむ創造フェスタ」。登録団体や個人などが一堂に会して活動の発表ができる場であり、市民の方々のいろいろな発表やステージパフォーマンス、ワークショップなどが2日間にわたって開催される。場の準備段階から登録団体・個人も積極的に関わっているため、そこをきっかけに新たなコラボやコミュニティが生まれている。
【2】「かこむ」自体も利用者を巻き込む参加型施設運営を行なっており、ボランティアの方々のことは”一緒に作る”という意を込めて「パートナー」と呼んでいる。
例えば、施設敷地内プランターの花の植え替え作業などは業者ではなく、花好きのパートナーの方々が行なっている。また、図書コーナーの管理作業も本好きのパートナーの方々で100%回っている状態。パートナー同士が交流する機会にもなり、自然とコミュニティが生まれていく。
【3】最初は窓口で一人ひとり丁寧にコミュニケーションを取り、名前で呼びあえる信頼関係を作るところから始まった。「楽しく巻き込む」ことを大切にしている。そこから公益的な活動へステップアップしている事例もある。
【4】上記のことを実現するために大事にしているのは「まずスタッフが楽しむ」こと。
<「加古川まちづくり舎」について>
【1】「加古川まちづくり舎」は約5年前に商店街の中の一店舗をお借りしてDIYして作った活動拠点。町の方々のチャレンジショップや中高生を巻き込んだまちづくりワークショップの場、まちづくりに関心を持つ方々が集う場などとして活用している。
【2】公共施設「かこむ」とまちづくりコミュニティの場「加古川まちづくり舎」両方があることでバランスを保った活動ができている。
<「東播磨未来100人会議」について>
【1】鹿児島時代に体験した「鹿児島未来170人会議」を加古川市でもやりたいと思いチャレンジした「東播磨未来100人会議」事業。
いろいろな人が集える場として認知されている「かこむ」、そしてまちづくり関連の方々の繋がりが鍵となって開催できた。
【2】チームブランディングのノウハウから生まれた「ブランディングブック」をプレゼンターのブラッシュアップに活用し、プレゼンターの想いが当日の参加者により伝わりやすくなるようサポートを行った。
後編のご案内と動画に関する注意事項
以上、前編をご紹介しました。
後編では共生・協働や市民のエンパワーメント、チームブランディングが主なテーマとなります。
後編動画はこちらをご覧ください。
なお、動画・動画ポイントメモの取り扱いについては、以下の通り注意事項がございます。
- 今回の動画は開催中止となりました「ココラボ外部アドバイザー講座」へご参加を予定されていた皆さまをメイン対象として配信しております。
- 動画の内容は共生・協働の取り組み事例のご紹介であり、結果を保証するものではございません。あくまでも参考として捉えていただきますようお願いいたします。
- 今回配信の前編・後編については、公開期限が5月6日(水)までに延長となりました。それ以降は視聴できませんのでご注意ください。
以上です。皆さまのご協力をよろしくお願いいたします!