みなさんこんにちは!
鹿児島県共生・協働センターココラボです!^^
今年度ココラボでは、県内での地域づくりや社会課題解決に関する活動に役立つオンライン講座を開催しています。
今回は、「活動を進めるための資金調達と情報発信のコツ」をテーマに、ココラボスタッフでもある"一般社団法人横川kito"の白水梨恵さんに実体験をもとにしたノウハウやコツ、また意識しておくべき考え方についてお話しいただきました。
当日は、自身で法人又は任意団体の活動を行なっている10名の方々にご参加いただき、参加者同士の意見交換や質疑応答を含めながらの2時間半となりました。
それでは、当日の様子を一部ご紹介します。
※今回のオンライン講座の開催内容は、視聴用動画として公開をしています。
視聴にあたっては、こちらから事前申込をお願いいたします。
申込が確認でき次第、担当よりメールにて動画視聴についてご案内いたします。
目次
1、開催概要
2、講師紹介
3、資金調達と情報発信の関係性と考え方
4、非営利活動を進める上でのコツ
5、参加者の感想
6、視聴用動画について
1、開催概要
①日時:7月17日(日)10:00〜12:30
②場所:オンライン(zoom)
③人数:参加者10名
④講師:一般社団法人横川kito 代表理事 白水梨恵氏
⑤内容:-オリエンテーション
-資金調達と情報発信の関係性と考え方
-非営利活動を進める上でのコツ
-参加者同士のグループディスカッション
-質疑応答
2、講師紹介
今回講師を務めていただいた白水梨恵氏は、現在は霧島市在住で、2020年に一般社団法人横川kitoを立ち上げました。主に霧島市や山間部の横川町のまちづくりを行なっています。また、横川kitoを立ち上げる前から一般社団法人テンラボに所属し、鹿児島県内の地域活性化事業に従事しています。
今回の講座では主に一般社団法人横川kitoでの立ち上げや運営に関わる資金調達や情報発信についてお話ししていただきました。
横川kitoについて
横川kitoでは主に下記2つを主な事業として取り組まれています。
1、カフェ&ゲストハウス「横川kito」運営
2、霧島市周辺エリアに関する企画事業
・(準備中)電動自転車レンタル事業・ネットショップ事業
カフェ&ゲストハウスの建物は築90年の古民家を約1年かけて改修したそうです。開業にかかった費用は、自己資金や補助金、融資からまかない、建物は50名以上のお手伝いを募ってDIYされました。そうして1階部分のcafe&shop部分は、2021年の4月15日にオープンしました。また、2階のゲストハウス部分はクラウドファンディングと事業収益から費用を準備されました。
3、資金調達と情報発信の関係性と考え方
前半部分は、資金調達や情報発信の基本情報や関係性と考え方についてです。
資金調達について
『資金調達』と一言で言っても、たくさんの種類があります。今回の講座では、下記の7種類について説明していきます。
・自己資金
・会費
・寄付
・助成、補助
・委託
・出資
・融資(借入)
資金調達方法はたくさんありますが、やみくもに手を付けずに、なんのために調達をするのか目的の整理をする、事業の現状を客観的に振り返ることで、どの種類の資金調達方法を選ぶべきかを判断することが大事だと梨恵さんはいいます。
各種調達方法の特徴については、視聴用動画をご覧ください。
視聴にあたっては、こちらから事前申込をお願いいたします。
資金調達と情報発信はどう関係するのか?
次に資金調達と情報発信の関係についてです。
上記の図は梨恵さんが、横川kitoを立ち上げる準備段階からこれまでの年表です。
カフェとゲストハウスを行う物件を借りると同時に、SNS(InstagramとFacebook)を立ち上げて、改修の様子ややりたいこと、店舗のイメージ図などを逐一情報発信。変わっていく様子を見てもらうことを意識されていたそうです。
そうすることにより、SNSを見たローカルメディアの方から取材が来て、またそれを見たメディアから取材が来たそうです。そしてこれまで計16社、約25件以上のメディアへの露出となりました。いかにこちらの情報を発信していくかが大事ということが分かりますね。
また、人が集まるようなイベントや何かが変わるタイミングなどはメディアの取材も集中していたそうです。
資金調達と情報発信ですが、まずはお金をかけずに、情報を定期的に発信します。その発信を見ることによって、興味を持つ人や共感者・応援者が増えます。そしてお店をオープンさせた時には、お客さんになったり、資金調達に協力してくれたり、一緒に手を動かして手伝ってくれる協力者になってくれると梨恵さんは言います。また、定期的に発信をすることにより認知度が上がり、メディア取材につながることで、更に共感者や応援者が増えてお客さんや協力者へとつながっていきます。
資金調達が必要になってからのSNS発信はあまり良い印象を持たれないこともあるそうです。普段から情報を発信して、共感者や応援者をいかに増やすかが大事なポイントですね!
4、非営利活動での資金調達・情報発信のコツ
後半部分では、非営利活動での資金調達・情報発信のコツとして下記項目についてお話しいただきました。
資金調達のコツ
・コストを下げる方法
・コストの見直しと事業収益の拡大
・クラウドファンディングについて
情報発信のコツ
・SNS広報
・メディアへのアプローチ
資金調達のコツ
まず、資金調達を行う前に大事なポイントとして、コストを下げる選択肢もあるそうです。
何かを作ったり準備する際に、プロにお願いするのではなく、自分たちでできることは工夫しながら、地域の人や協力者にお願いしてDIYをすることでコストを抑えることもできると梨恵さんは言います。また、物品の寄付などもコストを抑える方法の1つです。これらを行う上では、地域との連携やSNSの活用が重要となっていくそうです。
コストの見直しで最優先するものは、固定費や消耗品費、原材料費、人件費です。地道なようにみえますが、少しでも月々の出費を減らせないかを見直すことが大切です。新しく必要になったものは、物品寄付を募れないか、必要最低限の機能でスペックを落とせないか、代替案はないかを考えることが大切だと梨恵さんはいいます。
収益拡大について、まずは価格の適正化です。安くしてしまうと利益が少なくなり、自分の収益を減らしてしまうだけではなく、周辺地域の相場も下げてしまうことにつながります。2つ目は、合わせ買いの導線をつくることです。1番買いたかった商品と関連する商品も購入していただく工夫をすることで、収益の拡大につながると梨恵さんは言います。
クラウドファンディングについては、クラウドファンディングを実施した際の流れについて説明していただきました。取り組みやすさはあるけど、手間と費用がそれなりにかかるので決して手軽ではないのが特徴だそうです。
※詳細については、視聴用動画をご覧ください。
視聴にあたっては、こちらから事前申込をお願いいたします。
情報発信のコツ
情報発信のコツでは、まず各SNSの特徴について説明していただきました。
メディアへのアプローチ方法は、上記の流れが一般的だといいます。はじめに、イベントの開催や新しいサービスを開始する際に、お知らせのプレスリリースを送ります。興味を持った記者さんから連絡が来て、当日の取材を迎えます。そして当日は、記者さんと今後直接連絡をとったり、情報の提供ができるように、信頼関係を築き、コミュニケーションをとることが大切だそうです。最後に、自分が常にネタを持っていたり、記者さんがいざという時に連絡・相談できる存在になることが大切なポイントだと梨恵さんはいいます。
後半終了後は、参加者からの質疑応答の時間をとって、今後の案内を行い講座は終了しました。
5、参加者の感想
今回のオンライン講座を聞いた参加者の感想を一部抜粋してご紹介します。
・具体的に工程や数値を伝えていただき分かりやすかった。
・情報の整理、収集、学びのある濃い時間でした。もちろん、自分で調べることも大事だけど、実績に基づいた内容を聞くことは信頼性が高く安心して参加できました。
・やっていることを展開していくために役立てられるかもしれない知らなかった情報を得られることができたことと、今後の課題のヒントをもらえた。
6、視聴用動画について
・視聴用動画について
今回のオンライン講座の開催内容は、視聴用動画として公開をしています。
視聴にあたっては、こちらから事前申込をお願いいたします。
申込が確認でき次第、担当よりメールにて動画視聴についてご案内いたします。
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