こんにちは!共生・協働センターココラボです。
ココラボでは、相談窓口「カタラボ」の中で特に相談の多い情報発信、組織開発、資⾦調達に取り組む際のポイントをまとめたガイドブック(冊子)を作成しています!
前回の「事業を始める時に知っておきたい資⾦調達のキホン」に引き続き、今回も「資金調達」をテーマにお伝えします。
第2弾は「経費、コストを下げるために意識したい3つのこと」
「資金調達」というと活動資金をどこかから用意するというイメージを持ちやすいですが、同時に「出費(コスト)を抑える/少なくする」という面も重要です。
コストの抑え方/減らし方について詳しく見ていきましょう。
はじめに
左の図は、前回の「事業を始める時に知っておきたい資⾦調達のキホン」でも冒頭にお伝えした、資金調達の種類を一覧化したものです。
今回お伝えするのは下の赤枠で囲っているところ「コストを下げる」部分についてのお話です。
どこかから資金を持ってくる形での資金調達は、当初の予定通りの金額で調達ができなかったり、状況が変わって必要資金が変更になってしまうこともしばしば起こります。
そういった資金調達が難しい場合や初期投資を抑えたい時には、コストを下げるということも視野に入れましょう。
具体的な方法としては
- DIY(Do It Yourselfの略)
- 現物確保
- 事業規模縮小
上記3つが考えられます。
いずれの方法にせよ、実施する際には地域との連携やSNSを活用した情報発信、活動を共にするメンバーとのコミュニケーションなどが重要となってきますので、今回の記事と合わせて【情報発信】【組織開発】に関する解説記事もぜひ合わせてお読みくださいね。
【コストを下げる方法①】DIY
DIY(ディーアイワイ)とは、Do It Yourselfの略で、事業用の物品を制作したり、建物の改修を自ら行うことを言います。
特に活動や事業の開始前の準備期間中や創業間もない頃によく行われる方法です。
たとえば、活動の拠点となる事務所を開設する場合に、机や棚など、必要となる備品が出てきますよね。
そういったものを全て既製品で買い揃えると大きな出費になってしまいます。
しかし、机や棚などは少ない工具と材料で自分たちで作ることも可能です。
そういった、自分たちで作れるもの・できることをできる範囲で行うDIYを取り入れることで、すべて既製品で買い揃えれば何十万とかかるコストを大幅に抑えることができるのです。
【コストを下げる方法②】現物確保
①のDIYと近い発想ですが、必要な備品・物品を購入するのではなく、周りに物品寄附を呼び掛けたり、不用品を譲っていただくという方法があります。
たとえば、これから取り組む地域活動でノートが1000冊必要になるとします。
しかし、それを全て新品で購入するとなると10万円近い出費が発生してしまいます。
事業の経営上、コストが大きすぎるという場合もありますよね。
そういった場合に、活動の関係者や応援者、地域の方々へむけて「使っていない新品ノートがある場合はお譲りください。こういった用途に使わせていただきます」といったかたちで物品提供を呼び掛け、必要物品を現物で調達するのです。
日ごろの周りとの関係性や情報発信の積み重ねが重要にはなりますが、ほぼお金をかけずに必要なものを揃えられるといった点ではコスト削減効果の非常に大きな方法といえます。
【コストを下げる方法③】事業規模縮小
事業目的やリソースを見つめ直す等により、必要な事業に絞る方法です。
事業を開始してしばらく経ち安定してきたものの、さまざまな経費が膨らみ先行きが不安定であったり、必要経費を減らしたいがどうしてよいかわからないといった場合に有効な方法になります。
組織のメンバーや関係者と対話しながら、活動の目的や目指すゴール、それぞれの役割などを振り返り、いま何に経費がかさんでいるのか、負担感の原因は何か、一方で引き続き大事にすべきことは何かなどを洗い出します。
その結果に応じて、自分たちの今の状況に沿って活動を最適化すると、自然と無駄な経費が抑えられて動きやすくなったり、負担感が軽減される場合もあります。
以上、「経費、コストを下げるために意識したい3つのこと」でした。
次回は引き続き資金調達をテーマに「資⾦調達ケースブック〜こんな時みんなどうしている?」をお届けします。
そちらもぜひご覧くださいね!